これからIT業界で働きたいと思ってプログラミングスクール入学を検討しているあなた。
どういう職業につきたいですか。
大手開発会社SE
独自のサービスを作っているベンチャー企業のプログラマー
フリーランスのエンジニア
これらの職業では実際にどんな仕事をする事になるかある程度は分かっていますか?
ただ漠然としたイメージでIT関係の会社で働きたいという人は挫折する確率が高いと言われています。
はっきりと目標を持って勉強をしていかないとモチベーションは持続しません。
業界の事を知って自分を進む道をしっかりと決めていきましょう。
この記事ではSEとプログラマーの違いは?といった基本的な事からプログラマースクールの選び方までを解説をしていきます。
・SEとプログラマーの違いは?
・IT業界は大きく二つにわけられる
・プログラマースクールの選び方
IT業界の事を知ろう
IT業界といえばその中心になるのはソフトウェアを開発する仕事です。
しかし、その仕事は個人で携帯アプリを作っている人から何百人というプロジェクトチームの一員として金融系のシステムを開発している人までさまざまです。
どんな職種があるの?
IT業界というとよく耳にする職業はエンジニアとプログラマーでしょう。
エンジニア
エンジニア(技術者)と呼ばれる職業ははあらゆる企業にいます。
下町ロケットに出てくる佃製作所でバルブを開発している人はエンジニアですよね。
日産で自動車を作っている人もエンジニア。
その下請けで細かい部品を作っている人もエンジニア。
こういう人たちは主に設計を担当する人たちです。
そしてソフトウェア関係のエンジニアをSE(システムエンジニア)という呼び方をします。
主にシステムの設計をするのが仕事です。
SE(システムエンジニア)は IT業界に限らずさまざまな業界で需要があります。
電気メーカー、自動車メーカー、金融関係(銀行、証券会社など)。
随分まえから家電や自動車にはコンピューターが搭載されていますし、銀行、証券会社などの取引システムは非常に大規模なソフトウェアです。
さまざまな分野でソフトウェアを開発するSE(システムエンジニア)は需要があるわけです。
プロジェクトが大きくなると、
・サーバーエンジニア(サーバー関係を受け持つ)
・ネットワークエンジニア(ネットワーク関係を受け持つ)
のように専門の分野ごとのエンジニアがいます。
プログラマー
IT業界ではこの他プログラマーと呼ばれる職種もあります。
プロジェクトの規模によって、受け持つ仕事は変わってきますが基本はパソコンに向かってひたすらプログラムコードを打ち込んでいるというイメージでしょうか。
いわゆる現場で作業する人という事になりますね。
後で説明しますがSIer業界でプログラマーと呼ばれるのはSEが設計したシステムの実装(実際作動する形に組み上げる)のためにひたすらプログラムコードを打ち込む職種になると思います。
SE(システムエンジニア)とプログラマーの違い
SE(システムエンジニア)は設計を担当します。
プログラマーは「実装」といってSEが設計したとおりにプログラムコードを書いて動作するソフトウェアを組み立てます。
SE(システムエンジニア) | 建築士 |
プログラマー | 大工 |
というような役割分担になるでしょう。
大人数のプロジェクトではこの役割分担ははっきりしていますが、少人数のプロジェクトではあまりはっきりとは分かれていない事が多いですね。
個人で開発する人で「わたしはSEをやっています。」と言う人はいません。建築士と大工、両方の役割をしているからです。
こういう人は「プログラマーをやっています」と言っている事が多いです。
収入
エンジニア、プログラマーは一般的な他の業種と比べると年収が高いです。
厚生労働省発表による平成28年度の平均年収
(現金給与額 ×12ヵ月 + ボーナス支給額)
SE(システムエンジニア)平均 | 547.1万円 |
全職種平均 | 454.3万円 |
SEの収入が高いのは人手不足であるからです。
SEの需要はIT業界だけではありません。
今やあらゆる業種でITを取り入れるようになってきています。
そのために人材の供給が追いついてない状態なのですね。
SIer業界とWeb業界の違い
大手企業のシステム開発を請け負う会社と自社のWEBサービスを作る会社ではだいぶ働き方が違います。
SIer業界
SIerとは「システムインテグレーター(System Integrator)」の略で読み方は「エスアイアー」です。
銀行や証券会社など大規模なシステム開発を請け負う仕事です。
国SIer系会社の代表的なものとその年収
1位 野村総研(NRI) |
1,156万円 |
2位 日本オラクル |
1,040万円 |
3位 電通国際情報サービス(ISID) |
972万円 |
4位 日立製作所 |
868万円 |
5位 都築電気 |
851万円 |
とにかく安定したシステムを求められるので、いわゆる「枯れた技術」長年使われてきて変化がなくずっと通用する技術を使って開発される事が多い。
プロジェクトは数百人規模であり、細かく役割分担されている。
Web業界
Google、サイバーエージェント、DeNAなど主に自社Webサービスを持つ会社の集まり。
社内エンジニアとして自社のためのシステムを作る。
国内Web系企業の代表的なものとその年収
1位 リクルートHD |
966万円 |
2位 GMOクリックHD |
845万円 |
3位 サイバーエージェント |
772万円 |
4位 ディー・エヌ・エー |
761万円 |
5位 グリー |
747万円 |
常に最先端の技術が使われる事が多いので数年単位で入れ替わっていく。
例えばガラケーのゲーム全盛の時代があったが、いまやガラケーのゲームに使われた技術は全く使われない。
個人でスマホゲームなどを開発している人はWeb業界に属していると言えますね。
プログラマスクールに対する考え方、あなたはどちらのタイプ
SIer業界とWeb業界では求められる技術も違ってきます。
あなたがすでにどちらかの業界で働いていて転職のためのスキルアップのためにプログラミングスクールを探しているなら、当然のそのスキルアップに対応しているスクールを選ぶでしょう。
しかしあなたがまったくの初心者であればまずはSIer業界とWeb業界、どちらに進みたいか目的をはっきりさせてからプログラマースクール選びをしましょう。
目的をはっきり持ってからプログラマースクールに通わないと挫折する確率は高くなりますよ。
あなたはどちらのタイプですか?
目的がはっきりしている。
スクールにかかるお金は投資だと認識している。
スクールに通うことで得られる将来の収入を想定している。
こういう人は就職・転職に成功しやすい
目的がはっきりしていない
スクールにかかるお金は馬鹿高いと思っている。
将来の仕事につながるイメージを持っていないので無駄な出費だと思ってしまう。
こういう人は就職・転職に成功しにくい
まとめ
今回の記事ではこれからIT業界をめざすあなたに対して、
- どんな職種があるのか
- SEとプログラマーの違い
- SIer業界とWeb業界の違い
- 目的をはっきりさせてからプログラマースクールを選ぶ
ということについて解説をしました。
なりたい職業につくためにはその職業に対する知識は必要です。
IT業界をめざすならまずは当面の目標を決めて、プログラミングスクールを選びましょう。

以上「IT業界とプログラミングスクール」という記事でした。
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