Webcampの就職・転職保証コース返金制度、国からの給付金について徹底解説


高額なwebcampの就職・転職保証コース。
就職・転職できなければ受講料全額の返金制度です。しかしもし返金されなかったら高額なので大問題ですよね。

それと今webcampのサイトに行くと目に付くのが「最大560,000万円キャッシュバック」の文言。

これ簡単に言うと国から給付金が出るのです。

「DMM WEBCAMP 転職コース 専門技術講座」が厚生労働省の「専門実践教育訓練給付金」の対象になったことで国からの給付金が出るという事なのですが、誰でもが対象になれるわけではなく、しっかりとした説明が必要だなと思います。

●就職・転職保証コースの返金の事。
●国から出る給付金の事。

どちらも気になるところなので、しっかりと解説していきたいと思います。

就職・転職出来なければ全額返金

就職・転職保証コース

webcampの就職・転職保証コースは三ヶ月の受講期間が終わった後から三ヶ月のあいだに就職・転職が決まらないと受講料全額が返金になるというもの。

転職成功率は98% (2019年4月時点のデータ)
そして離職率1%ですって。

生徒数は増えていて2019年11月には新たに新宿校がオープンになった。

全額返金になる条件

この就職・転職保証コースの全額返金はかっちりした条件があります。

20代限定

そもそも20代じゃないと就職・転職保証コースに入れません。

受け入れ側の企業からすると採用したいのは20代になるため、就職・転職保証コースは20代限定になる。
企業からすると即戦力となる人材なら20代じゃなくてもいいのだが、スクールを出たての人間が即戦力になる事はない。

webcamp公式サイトによると30代の場合要相談となっていて、20代じゃなくてもチャンスがあるみたいですが、これは30代でもすでにプログラミングの実務経験がありスキルアップのためスクールに来た人のように特別な場合に限られる。

事前カウンセリング

まずこのコースを受けられるかどうか事前に審査があります。
事前カウンセリングでのヒアリングで調査されるわけです。

たとえば20代でもフリーランスを目指している場合。
企業への就職はしないで自分で案件を受注するのが目標。

こういう人は事前カウンセリングで就職・転職保証コースからは外されます。
フリーランスで案件を受注できなかったら返金という制度ではないからです。

カリキュラムをすべて終了していること

就職・転職保証コースの内訳。

1ヶ月目
プログラミングの基礎的なスキルを身につける。

2ヶ月目
グループ開発。
企業で仕事をするときグループ開発が普通。
小規模なベンチャーだと一人で全部をまかされるような働き方もある。

3ヶ月目
自分のオリジナルアプリケーションの制作。
企業へ自分の実力を示すいい材料になります。

となっていますが、かなりカリキュラムが詰め込まれていてハードスケジュールな3ヶ月間です。

ネットの声では「別の仕事をしながらこれだけのカリキュラムをこなすのは無理」と言われています。

これらのカリキュラムを全て終了している人でないと返金制度の対象にはなりません。

正社員とは限らない

申し込み後にwebcmpからもらう書類には次のように明記されています。

保証する転職・就職先は正規・非正規を問わない。
パート・アルバイトを含む。

つまりアルバイトでも決まれば返金はないという事です。

さらに、
●webcampのキャリアサポートで内定が決まったのに辞退した。
キャリアサポートで紹介された企業が気に入らなくて辞退すると返金はない。

●webcamp以外の就職サポートを受けたが決まらない。
キャリアサポートでいきたい企業を紹介してもらえないので自分で他の転職エージェントなどを通じて試してみたが就職は決まらなかった。
こういう場合も返金はない。

「パート・アルバイトを紹介してもらってもな〜」とは思いますよね。
でもキャリアアドバイザーは熱心に対応してはくれますので正社員は難しくても非正規でどこかにねじ込んでくれたりするみたいです。
ネットで探してみたところwebcampの就職・転職保証コースでパート・アルバイトに決まったという口コミは見当たりません。

客先常駐(SES/Sier)が6割
受託開発が1割
自社開発が3割結局、客先常駐が多いが他のスクールと比べると自社開発が3割は多いと思う。

「就職・転職出来なければ全額返金」のまとめ

webcampの就職・転職保証コースに申し込む前にチェックするポイント

●20代限定のコース
●事前カウンセリングで断られる事もあり
●厳しいカリキュラムをこなさないとダメ
●紹介される仕事は正社員とは限らない

これらを踏まえたうえで申し込んでください。

国からの給付金

DMMWEBCAMP転職コース専門技術講座を受ける人はある条件によって費用の最大70%の給付金を受ける事が出来ます。

「DMMWEBCAMP転職コース専門技術講座」は経済産業大臣により​『第四次産業革命スキル習得講座』に追加認定され、厚生労働省の「専門実践教育訓練給付金」の対象講座にも追加認定されました。
引用元:DMM WEBCAMP

厚生労働省 報道発表資料
専門実践教育訓練の指定講座を公表しました(令和元年10月1日付指定)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06072.html

今後のプログラマー、エンジニア不足に対処するため国は人材育成に経済的援助をすることを決めたのです。

「DMMWEBCAMP転職コース専門技術講座」を受ける一部の人に給付金を出す事が決まりました。

第四次産業革命スキル習得講座とは
高度IT分野等、将来の成長が強く見込まれ、雇用創出に貢献する分野に関する社会人向けの専門的・実践的な教育訓練講座(ITスキル標準レベル4相当以上)として経済産業大臣が認定した課程。
https://www.mhlw.go.jp/content/11804000/000534778.pdf
↑この資料の一番下に載っています。

給付金を受けるのに必要なチェックポイント

渋谷校限定

この給付金の対象になるのはDMMWEBCAMP渋谷校の「DMMWEBCAMP転職コース専門技術講座」のみです。

総額 税込910,800円という高額なコースです。

給付金を受けられる人の条件

初めて受給する場合
受講開始までに通算2年以上雇用保険に加入していること。
在職中、または離職後1年以内であること。

つまり今までに通算で2年以上働いた経験がある。
現在仕事をしている、または辞めてから1年以内の人。

受給するのが2回目以降の場合
前回の受講開始日から次の受講開始日まで通算3年以上雇用保険に加入していること。

これは以前に専門実践教育訓練給付金を受給した人は3年以上たたないとダメよ、という事。

 

どちらにしろ働いた事のない学生だった人やフリーターなど雇用保険の被保険者でなかった人は対象外です。

雇用保険の被保険者とは

正規社員じゃなくても会社に雇われた人には雇用保険被保険者証が発行されます。

会社は人を雇ったら所轄のハローワークに雇用保険被保険者資格取得届を提出しなくてはいけません。
つまり働いた事のある人は雇用保険の被保険者となるわけです。
保険証は会社で保管することが多いようです。

手元に保険証がなくても毎月天引きで雇用保険は払われていて手続きは完了しています。

所轄のハローワークに問い合わせると雇用保険の被保険者かどうかは確認出来ます。

今回のように専門実践教育訓練給付金を受けるには雇用保険の被保険者かどうか確認したほうがいいでしょう。

上限56万円というのは

WEBCAMP公式サイトの「最大560,000万円キャッシュバック」というのはこれの事です。

専門実践教育訓練給付金の支給額は、教育訓練経費の50%(年間上限40万円)となります。
また、専門実践教育訓練の修了後1年以内に、目標として設定した資格を取得等し、雇用保険の被保険者となる就職をした場合は、教育訓練経費の70%(年間上限56万円)で専門実践教育訓練給付金を再計算し、既支給分の差額を支給します。
引用元:厚生労働省 専門実践教育訓練給付金に関するよくあるご質問

Q&Aを参考に

「最大560,000万円キャッシュバック」の560,000万円はあくまでも一括で支払いをした場合だけです。

分割で払う場合は給付金も極端に減る

Q:​いつ給付金は還付されますか?
A:コース終了後1ヶ月以内にハローワークにて受給申請を行っていただくことで受給できます。

Q:​給付額の50%と70%の違いは何ですか?
A:受​講終了後、1ヶ月以内にハローワークにて受給申請を行っていただくことで50%の還付を受けら れます。また、受講修了後1年以内に被保険者として雇用された場合、申請すると追加で20%の還 付を受けられます。(具体的な条件に関してはハローワークへお問い合わせください。)

Q:​受講料を分割払いにした場合、還付を受けられますか?
A:はい、受けられます。ただし、​給付金の対象となるのはお支払いされた分のみ​となります。 分割のお支払いが残っている状態で申請すると、給付金額が減ることにご注意ください
引用元:DMMWEBCAMP

これはかなり大事な事だね。
分割で払った人はコース終了後1ヶ月未満までに払った分しか給付金(50%の方)の対象にならない。

最長24回払いにした場合 910,800円➗24=37,950円

なぜか?
コース終了後1ヶ月以内にハローワークにて受給申請をするから。

コース終了後1ヶ月未満までに払った分は37,950円x3= 113,850円、これの50%は56,925円

受講修了後1年以内に被保険者として雇用された場合、申請すると追加で20%の還付。
考えられる最長期間は受講3ヶ月プラス受講修了後1年で15ヶ月
37,950円円x15=569,250円、これの20%は113,850円

つまり分割で払った人が受けられる給付金は最大で56,925円プラス113,850円=170,775円
という事になる。

対象コースの全額は910,800円
差額は740,025円となる。

24回分割払い(最長)のケース。
これ以外にも分割の回数は相談出来る。

ちょっと不親切だなあ、と思うポイント

大々的に宣伝しているわりに
「弊社では受給対象の判断を行うことができず、当制度のご利用に関して一切責任を負いかねますので予めご了承ください。」
となっている。
雇用保険の事とかの情報をもっと乗せてもいいのにと思いました。

まとめ

20代の人で高額な【受講料】が払える人は腹をくくって受けてみるのはありかなと思いました。
就職・転職保証コース 28,600円(税込24回払い)一括だと税込690,800円

30代以上の人は国からの給付金狙いでいきたいですよね。
でもそれには一括払いじゃないと効率的に給付金が還付されません。
渋谷校限定で【受講料】は税込910,800円。
これだけ用意出来る人もそう多くないかもしれませんね。


以上「Webcampの就職・転職保証コース返金制度、国からの給付金について徹底解説」という記事でした。
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